◆月に憑かれたエチュード II (2012) |
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<初演>2012年12月20日(木) けやきホール(JASRAC内) 松平敬 無伴奏リサイタル ~独声 vol.5~ バリトン:松平敬 |
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<初演時に配布されたパンフレットの原稿> |
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<補遺> 各唱法における、シェーンベルクのテキスト引用個所と、テキストと唱法の関連性一覧
このように、各唱法は、直接的にせよ、(若干苦し紛れな)連想的にせよ、テキスト引用個所との何らかの関係がある。 私見では、シェーンベルクの《月に憑かれたピエロ》の上演において、いかに21曲の歌唱をキャラクタライズするか、ということが重要だ(しかしなかなかそのような歌唱は難しい)と考えているのだが、この作品では、その「21曲を歌い分けるべき」との思いが、極めて極端に、凝縮的に示されているとも言える。 なお、シェーンベルク《月に憑かれたピエロ》100周年を記念して、2012年に作曲した2つの作品のうちのもう1つの曲は、《月に憑かれたピエロ ~シェーンベルクが書かなかった7つの詩》であり、これはシェーンベルクの作品と全く同じ編成で上演可能な、いわばシェーンベルク作品の「序章」となるべく書かれた作品である。 |