エクスドット
eX.
eX.(エクスドット)は、作曲家・川島素晴が「作曲家の音」及び「現代音楽ライヴ」とし開催してきた2つのシリーズを一本化し、
新たにブレインとして作曲家・山根明季子を迎えて2007年4月からスタートした新シリーズである。
実験性、体験性を重視した通常のライブに加え、experiment(実験)と称するレクチャーを併催し、多角的に掘り下げる。
4月からの4ヶ月連続マンスリー開催のトリは、「新しい複雑性」の旗手、ブライアン・ファーニホウの個展を。



第23回 <東京の夏> 音楽祭2007 関連公演

eX.
ブライアン・ファーニホウの牢獄



Edition Peters の Ferneyhough ページ

今日考えられる最も複雑な音楽を書くことで知られる「新しい複雑性」の旗手であるブライアン・ファーニホウ。
彼の作品は、その演奏困難さ故に日本国内ではほとんど紹介されていないのが実情である。
史上最高に演奏困難なチェロの楽譜と言って差し支えないばかりか複雑なライヴ・エレクトロニクスを含むために
今日まで日本では上演されないできた『Time and Motion Study II』という70年代の作品をはじめとし、
80〜90年代の重要作品から数曲、そして近年上演され多くの話題を集めた畢生の大作
オペラ『Shadowtime』の第4場面である(ピアニスト自身の語りを伴う)ピアノ曲ど、
8作品の一挙上演によって、彼の創作を俯瞰する。
これだけの超絶な演目だが、その半数をファーニホウの独奏曲をレパートリーとしている奏者で固め、
この演奏会に最適なメンバーを集めることに成功。ご期待下さい。



<live> 2007年7月23日(月)19:00開演 18:30開場
すみだトリフォニーホール・小


¥3000 (予約・前売り¥2500)*全指定席 ホール座席表

全曲ブライアン・ファーニホウの作品

Mort Subite (1990 / 日本初演) [Picc, Cl, Vib, Pno, (with click track)]
Superscriptio (1981) [Piccolo]
Opus Contra Naturam(2000) [Solo Pno (for a speaking pianist)]
Incipits (1996 / 日本初演) [Solo Vla, obbl. Perc, Fl, Cl, 2Vn, Vc, Cb]

Time and Motion Study II (1973-76 / 日本初演) [Solo Vc (with live electronics)]
In Nomine a 3 (2001 / 日本初演) [Picc, Ob, Cl]
Intermedio alla ciaccona (1986) [Vn]

La Chute d'Icare
(1988 / 日本初演) [Solo Cl, Fl, Ob, Perc, Pno, Vn, Vc, Cb]]

<出演>
木ノ脇道元 [flute] 宮村和宏 [oboe] 菊地秀夫 [clarinet] 神田佳子 [perc] 中川賢一 [piano]
辺見康孝・竹内弦 [violin] 甲斐史子 [viola] 多井智紀 [violoncello] 溝入敬三 [contrabass]
有馬純寿 [electronics] 川島素晴 [conductor]




<experiment> 2007年7月15日(日)15:00〜17:00
STUDIO1619
(新桜台徒歩1分、江古田徒歩6分)

¥500
予約優先入場:先着20名

ファーニホウの作品について、譜例や分析を通じて概観し、今回上演する作品について詳述する。



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eX.
大井浩明ピアノリサイタル
<live> 2007年8月23日(木)19:00  原宿アコスタディオ
<experiment> 2007年8月19日(日)17:00  STUDIO1619


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eX.6
ケージ「Solo for piano」完全上演
<live> 2007年10月16日(火)19:00  渋谷・公園通りクラシックス

<experiment> 2007年10月7日(日)17:00  STUDIO1610






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