エクスドット
eX.
eX.(エクスドット)は、作曲家・川島素晴山根明季子によって2007年4月からスタートした現代音楽のシリーズである。
実験性、体験性を重視した通常のライブに加え、experiment(実験)と称するレクチャーを併催し、多角的に掘り下げる。

eX.
マグナムトリオ、現代音楽を吹き飛ばす。


<live> 2011年12月21日(水)19時開演
(18時半開場) 杉並公会堂・小ホール

3000円 (予約・前売 2500円)全席自由 *ご予約はメール

eX.(エクスドット)がこれまでに開催した様々な企画の中でも、
国内外の現代音楽演奏団体を招いてのコラボレーションは定期的に行ってきた。

今回は、フルートアンサンブルの可能性を極限まで探求するグループ「マグナムトリオ」をお招きする。
彼らは普段、前人未到の特殊奏法を駆使し斬新な表現を開拓しつつもエンターテインメント的なあり方を実践している。
コンテンポラリーでありかつ万人の評価を獲得し商業的成功をも得るという、稀有なグループであるわけだが、
彼らはそれぞれに、いわゆる「現代音楽」の活動も継続的に実践しており、
卓越した技術はもとより、現代の作曲家が求める表現への献身的理解力も十全に具えているのである。

そこで、その彼らに、今回は、敢えて「現代音楽」のみの公演に挑んで頂く。
主催者2名による新作をはじめ、伊藤弘之、中川俊郎という異才2名にこのグループのための書き下ろしを委嘱。
また、トリオのための作品公募を実施し、厳選された個性的な3曲を上演する。
更に、伊藤弘之氏による旧作のソロ作品を微分音フルートによって演奏。
これら全8曲を通じて、ピッコロからコントラバスフルートまで各種の持替えをはじめ、
ありとあらゆる特殊奏法、頭部管変更による奇妙な音響、キグマ式フルートによる微分音の探求、
通常考えられない体勢による演奏、異空間が演出される中での奇妙な儀式・・・等々、未だ嘗てない世界が展開する。

このトリオの従来のファン層にとっては、彼らの通常の活動では垣間見ることのできないシリアスな側面を目撃できるだろうし、
一方で現代音楽ファン層にとっては、真に今日的なフルート奏法の数々に垂涎を禁じ得ないと同時に、
究極のアンサンブルテクニックに脱帽せざるを得ないであろう。
これを目撃せずして、現代フルート音楽を語るなかれ。

*なお、いつも併催しているexperiment(プレレクチャー)は、公募の関係等により2010年12月に既に終了いたしました。詳細
また、本公演は、2011年3月17日に予定していた公演の延期公演です。


田口和行: initiation (2011)
Claudio Nero Roy: ふえたけ 〜3つの息のために (2011)
伊藤弘之: オケゲムの夢 II (2011) eX. 委嘱新作
川島素晴: 棒縛 (2011)
伊藤弘之: サラマンダー Ib (1995/2005) *フルート独奏作品(演奏:多久潤一朗)
山根明季子: 水玉分裂 No.02 (2011)
中川俊郎: 三本の甘いフルートの庭 (2010〜11) eX. 委嘱新作
北爪裕道: REFLECTION (2011)

出演:マグナムトリオ(Flute、その他:多久潤一朗、神田勇哉、梶原一紘)

多久潤一朗ブログ
神田勇哉ブログ
2010年8月のマンチェスター公演についてのインタビュー
動画「3分でわかるマグナムトリオ」
動画「碧い月の神話」






<当日配布したパンフレットpdf>
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