エクスドット
eX.
eX.(エクスドット)は、作曲家・川島素晴が「作曲家の音」及び「現代音楽ライヴ」とし開催してきた2つのシリーズを一本化し、
新たにブレインとして作曲家・山根明季子を迎えて2007年4月からスタートしたシリーズで、
東京で4月から7月にかけてマンスリー開催している。

 そうした中、シュタレフェルト氏を迎えての演奏会が計画され、氏の希望もあって京都公演が実現。
eX.としては関西での初企画となるので、今回の演奏会を「eX.
west1」とナンバリングすることとなった。
これを機に「
eX.west2」「eX.west3」と、関西でも定期的に企画を実行していきたいと考えている。




eX.eX.eX.
european×japanese ジョイントリサイタル

ハリー・シュタレフェルト
flute

丸谷直子
piano





Harrie Starreveld




Naoko Marutani


オランダ隋一のヴィルトゥオーゾアンサンブル「Het Trio」のメンバーであり、
演奏至難なファーニホウ作品の録音などでも知られているフルーティスト、
ハリー・シュタレフェルト氏は、現代音楽のスペシャリストとして世界的に活躍する巨匠である。
その彼が、ドイツで八面六臂の活躍を繰り広げる日本人ピアニスト、
丸谷直子氏とともに来日し、デュオリサイタルを開催する。


そもそも日本に造詣が深く、尺八までをも吹きこなすハリー氏。日本人を伴奏に迎えての今回の企画は、
日本(そしてアジア)と、ヨーロッパの相互交流に焦点が当てられている。

日本初の世界的作曲家である武満徹の作品で始まるプログラム前半は、
ドイツ留学経験を持つ
2人のアジア人とシューマンが並ぶ。
インドの舞踏の神「ナタラジャ」を題材にしたハーヴェイ
(英国人ながらパリで活躍)
の作品で締める後半は、パリ在住の望月京とドビュッシーが並び、
それに尺八本曲のフルート版という、演奏会のコンセプトを象徴する演目が加わる。


 前後半それぞれがドイツ・フランスの色彩を帯びつつも日本やアジアとの接点を持つ
今回のプログラムは、独仏の隣国であるオランダからの視座とともに、
日本とその文化への熱き眼差しを持つハリー氏ならではのものと言えよう。
フルートとピアノが織り成す古典から最先端までのサウンドによって、
このクロスカルチャーをどう描き出すのか、ご注目あれ。







<live> 2007年7月11日(水)19:00開演 18:30開場
京都芸術センター講堂
 

¥3000 (予約・前売り¥2500)*全席自由

武満徹 / Voice(1971)[fl]
G. ボスコ / ...c'est la clairte vibrante...(1987/日本初演) [fl, pf]
A. イシラー / 地平線に向かって(2005/日本初演) [pf]
山根明季子 / 3-Channnels(2006/日本初演) [fl]
R. シューマン / 3つのロマンス op.94(1894) [fl, pf]
***
望月京 / インテルメッツィ I (1998) [fl, pf]
尺八本曲 / 鶴の巣篭もり (W.オッフェルマン編/1999) [fl]
C. ドビュッシー / 映像 第1集 (1905) [pf]
J. ハーヴェイ / ナタラジャ
(1984) [fl, pf]





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eX.
ブライアン・ファーニホウの牢獄
<live> 2007年7月23日(月)19:00  すみだトリフォニーホール・小ホール
<experiment> 2007年7月15日(日)15:00  STUDIO1619





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