エクスドット
eX.
eX.(エクスドット)は、作曲家・川島素晴が「作曲家の音」及び「現代音楽ライヴ」とし開催してきた2つのシリーズを一本化し、
新たにブレインとして作曲家・山根明季子を迎えてスタートする新シリーズである。
実験性、体験性を重視した通常のライブに加え、experiment(実験)と称するレクチャーを併催し、多角的に掘り下げる。



eX.
ベンヤミン・コブラー plays シュトックハウゼン

Benjamin Kobler

1973年ミュンヘン生まれ。
ピアノをP.L.エマール他に師事。
世界各地でソリストとして活動し、
ベルリン・フィルなどのオーケストラ、
チョン・ミョン・フム、P.エトヴェシュ、
S.ラトルらと共演。
若くしてガウデアムス現代音楽
演奏コンクールの審査員を務めるなど
現代音楽演奏のスペシャリストとして
高く評価されている。

1999年以後シュトックハウゼン作品に
熱心に取り組み、
シュトックハウゼン講習会の講師も
担当するなど作曲者の信望も厚く、
2006年夏には「自然の持続時間」
世界初演も担当した。



<live> 2007年5月7日(月)19:00開演 18:30開場
ISHIMORIイベントスペース
 (大久保徒歩1分、新大久保徒歩4分)

¥3000 (事前予約¥2500)

シュトックハウゼン / KLANG 第3時間目 「自然の持続時間」(2005-06) より

第1〜15曲
(世界初演済みの前半、90分の日本初演)



*上演に1週間以上を要する超大作オペラ「LICHT」では、1週間の各曜日がテーマだった。
(2年前、最終曜日の一部日本初演が、シュトックハウゼン自身も来日してなされ、
3日公演が連日満員、スタンディングオベーションで迎えられたことは記憶に新しい。)
26年の歳月をかけたオペラが完結した今、シュトックハウゼンの関心は、
1日のうちの各時間(全24の時間)に向けられている。

来年生誕80年を迎えるシュトックハウゼンだが、その創作意欲は全く衰えを見せていない。
1時間目、2時間目・・・という具合に続々と書き進められている「KALNG」というシリーズの、
「3時間目」である「自然の持続時間」は、ピアノ独奏による24の連作となっており、
現在、前半15曲の世界初演が済んでいる
(16曲目以後は、7月にリスボンで初演予定)

この15曲のうちの3曲(5-7曲目)の日本初演は、昨年金沢で大井浩明によって行われたが、
全15曲90分一挙上演というのは日本初となる。
(5-7曲目も、東京初演である。また、
全体は2時間強なので、24曲中の15曲といっても、演奏時間で言えば7割以上は上演することになる。)

今回演奏するのは、若くしてガウデアムス現代音楽演奏コンクールの審査員を務めるなど、
欧米を中心に活躍するベンヤミン・コブラー。シュトックハウゼン講習会の講師でもある彼が、
シュトックハウゼン自身の薫陶を受けた渾身の演奏を披露する。





<experiment> 2007年5月6日(日)15:00〜17:00
STUDIO1619
(新桜台徒歩1分、江古田徒歩6分)

¥500

「自然の持続時間」各曲のコンセプトについて。(講師:松平敬)

バリトン歌手でありながら、シュトックハウゼンの最新作に関する知見が日本で最も高い松平敬氏を講師にお迎えし、
まずはシュトックハウゼンの創作と鍵盤作品について総括し、近作「KLANG」シリーズについてを概観。
そして「自然の持続時間」全15曲の日本初演を前に、各曲の構造をアナリーゼする。
全体を通じて用いられている24音せりーについての詳細な分析などを、多くの配布資料を交えて行う。
松平敬氏ブログにおける、2006年キュルテンでの「自然の持続時間」初演鑑賞記

【松平敬】 公式ウェブサイト
東京芸大卒、同大学院修了。ドイツでのシュトックハウゼン講習会へ度々参加。彼の作曲技法、演奏法について学ぶ。
これまでに二度、同講習会の演奏会に出演。作曲者自身より「極めて独創的な演奏解釈」などと評価を受けた。
04年開催のクセナキスなど全曲前衛作品ばかりによるリサイタルが好評を博す。
湯浅譲二氏の推薦を得て「秋吉台の夏2005」の声楽講師を務める。聖徳大学、文教大学非常勤講師。




next

eX.
川島素晴ソロリサイタル「ミューズの贈り物」

<live> 2007年6月8日(金)19:00  すみだトリフォニーホール・小ホール
<experiment> 2007年6月3日(日)15:00  STUDIO1619

詳細




eX.