エクスドット
eX.
eX.(エクスドット)は、作曲家・川島素晴が「作曲家の音」及び「現代音楽ライヴ」とし開催してきた2つのシリーズを一本化し、
新たにブレインとして作曲家・山根明季子を迎えてスタートする新シリーズである。
実験性、体験性を重視した通常のライブに加え、experiment(実験)と称するレクチャーを併催し、多角的に掘り下げる。



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菊地秀夫「バス・クラリネット解剖実験」

菊地秀夫 / Hideo Kikuchi

桐朋学園大学卒業。
クラリネットを二宮和子氏に、
室内楽を鈴木良昭、
三善晃の各氏に師事。

1993
年現代音楽演奏コンクール
「競楽
II」にて、内山厚志氏
とのデュオで第
2位入賞。
96年ダルムシュタット音楽祭で
奨学生賞受賞。
卒業後アンサンブル・ノマドの
メンバーとして活動。
ライヴやジャズミュージシャンたちとの
コラボレーションなども行い、
幅広い活動を展開している。



<live> 2007年4月7日(土)18:00開演 17:30開場
ISHIMORIイベントスペース
 (大久保徒歩1分、新大久保徒歩4分)

¥3000 (事前予約¥2500)

デディク / 蛇使い(1986/日本初演)
呪術的反復リズムが印象的な、ユネスコ国際現代音楽会議最優秀作品。
ピサーティ / FAS(1987/日本初演)
ピサーティは、来日経験もあるイタリア中堅世代を代表する存在。様々な奏法が駆使される。
山根明季子 / SKEPTIC II
(2007/初演)
全音域に及ぶ蛇行音型の変容で、バスクラの限界に挑戦する。
新垣隆 / 委嘱新作
(2007/初演)
存在自体がハプニング。今回はいったい何が起こるのか?
ライヒ / New York Counterpoint
(1985)
菊地自身による10パートの録音音源とのソロアンサンブル。
川島素晴 / 溌 II
(2007/初演)
低音ベースの重音奏法と最高音域の走句が、徐々に溌剌としたリズムを展開する。
グロボカール / Voix Instrumentalisee
(1973)
これがバスクラか?? 声や金管奏法を駆使した強烈なパフォーマンス。

全曲バス・クラリネット独奏によるライヴ。
(ライヒのみ、クラリネット8本、バス・クラリネット2本分の事前録音と、クラリネットのライヴ演奏による)
これまでにも先進的な現代音楽活動を展開してきた菊地秀夫だが、
単独無伴奏のオール・コンテンポラリー・ライヴはこれが始めて。
しかもバスクラのみというのは、更に過酷なこと。選曲も超過激。
「こんなことは若いうちじゃなきゃできないから。」・・・お見逃しなく。



<experiment> 2007年4月9日(月)19:00〜21:00
STUDIO1619
(新桜台徒歩1分、江古田徒歩6分)

¥500

バス・クラリネットの可能性についてのガイダンス。
今日では一般的なLow B♭の出せる楽器を想定した現代奏法書は皆無に等しく、
現行の書籍は役に立たないのが実情である。
スラップや重音などの各種特殊奏法について、
バス・クラリネット特有の現象を中心に解説する。(講師:菊地秀夫)



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ベンヤミン・コブラー plays シュトックハウゼン

<live> 2007年5月7日(月)19:00  ISHIMORIイベントスペース
<experiment> 2007年5月6日(日)15:00  STUDIO1619



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