vol.2 菊地秀夫(cl)&太田真紀(sop)
〜ジョイントライヴ〜


2005年4月2日(土) 19時開演(18時開場)
神戸・アコースティックライヴ
クレオール (三宮駅北口徒歩10分) map


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●トルステンソン『Urban Solo』[sop]
あらゆる唱法、足踏み、マラカスやアンティークシンバルの演奏までも交えた作品。
呪術的な造語を用いて神秘的世界を表現している。

●ドナトーニ『Clair』
[cl]
イタリア作曲界の巨匠ドナトーニの代表作。グリッサンド等も駆使した難曲。

●サンドブリンク『Zaum』[sop]
ロシアの詩人フレブニコフの超意味言語を、手拍子を交えた変拍子で展開。

●ファーニホウ『Time and Motion Study I 』
[bass cl]
究極! 世界最難バスクラ曲。
●川島素晴『月に憑かれたエチュード』[sop]
太田のあらゆる技術を想定して作曲。「月に憑かれたピエロ」の
21
曲のテキストを使用した21の性格(唱法)が次々入れ替わる。

*****************
●川島素晴『Manic-Depressive I 』
[cl]
これまた菊地のあらゆる技術を想定。超絶音形「Manic」、究極の奏法「Depressive」
に続いて、スタンドに設置したクラリネットとの2本吹きにまで至る。

<菊地秀夫&太田真紀 ジョイントプログラム「ウィーン室内歌曲史遡行」>
シューベルトが最晩年(1828)に手がけた「室内歌曲」の試みは、様々な可能性を持ちながら、
その後誰も探求することなく時が過ぎた。84年もの年月を経た1912年、シェーンベルクの
『月に憑かれたピエロ』によって、ようやく画期的成果を遂げ、以後、様々な作曲家が
その可能性を探求し始める。弟子のヴェーベルンはその代表格で、本日演奏する2曲
(1917-22年作曲のop.15、1923-23年作曲のop.16)は12音技法に至る直前の室内歌曲作品群の一部である。
今宵は、このような「室内歌曲」の歴史を敢えて遡行し、シューベルトの先進性を再確認したい。

●ヴェーベルン『5つの宗教歌 IV』『5つのカノン II / IV』[sop, fl, cl]
●シェーンベルク『月に憑かれたピエロ III / V / IX』[vo, fl, cl, pf]
●シューベルト『岩の上の羊飼』D.965
[sop, cl, pf]

賛助出演:安田恭子(fl) 堀江美穂子(pf) 川島素晴(cond)

《入場料》¥2000 + ドリンク (\500)   *予約制


2005年4月6日(木) 19時開演(18時半開場)
渋谷・
公園通りクラシックス (渋谷駅ハチ公口徒歩7分) map

●シェーンベルク『月に憑かれたピエロ III / V / IX』[vo, fl, cl, pf]
今回出演のメンバー全員参加演目。松平作品への前奏曲


<日本作曲界重鎮によるヴィルトゥオーゾピースの競演>

●松平頼暁『アーロンのための悲歌』
[sop] 
「モーゼとアーロン」に基づくモノローグ。
●三善晃『螺旋状の視界』
[cl, pf]
正統派ヴィルトゥオジティ。最後にピアノのエコーが。

<ヨーロッパにおける代表的ヴィルトゥオーゾピースの競演>
●ファーニホウ『Time and Motion Study I 』[bass cl] 
究極! 世界最難バスクラ曲。
●ベリオ『セクエンツァ III』 [vo]
各種唱法を駆使したヴォーカルパフォーマンスの黎明。

*****************

●ヴェーベルン『5つの宗教歌 IV』『5つのカノン II / IV』[sop, fl, cl]

演奏機会僅少な1920年代の室内歌曲群から、ジョイント曲目として3曲抜粋。

<あらゆる奏法を駆使した超絶パフォーマンスピースの競演>
●川島素晴『Manic-Depressive I 』
[cl] 
菊地秀夫のあらゆる技術を想定。超絶音形「Manic」、究極の奏法「Depressive」
に続いて、スタンドに設置したクラリネットとの2本吹きにまで至る。
●グロボカール『安全性の彼岸』[sop]
唱法に加えて演技性まで探求した究極の独唱作品。

●新垣隆『花の街』[sop, fl, +cl, pf, cond]
今回の機会のために委嘱した新作。全員参加で。
<作曲者本人のコメント>
ここしばらく、作品発表の機会から遠のいてしまっていた。
今回声を掛けてくれたメンバーの皆さんに感謝している。
ここで繰り広げられるのは、現在の私にとっての「花の街 ― 夢と希望(そして哀しみ)」である。
(松平先生の前でこういうことを言うのはすこし勇気がいるが、許して下さい。)
又 それは例えば「幕張新都心の想い出」とも重なる ― ホントかウソか知らないが、そうなのだ。

賛助出演:安田恭子(fl) 新垣隆(pf) 川島素晴(cond)

《入場料》¥2500 <ドリンク込>   *前日までのご予約を頂ければ¥2000になります。